虎狼 の 血 2 松坂 桃李
- stephanie300lowry4
- Oct 4, 2022
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孤狼の血 LEVEL2 : 作品情報 解説 柚月裕子の小説を原作に、広島の架空都市を舞台に警察とやくざの攻防戦を過激に描いて評判を呼んだ、白石和彌監督による「孤狼の血」の続編。 前作で新人刑事として登場した松坂桃李演じる日岡秀一を主人公に、3年後の呉原を舞台にした物語が完全オリジナルストーリーで展開する。 3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれて殺害された、伝説のマル暴刑事・大上の跡を継ぎ、広島の裏社会を治める刑事・日岡。 権力を用い、裏の社会を取り仕切る日岡に立ちはだかったのは、上林組組長・上林成浩だった。 悪魔のような上林によって、呉原の危うい秩序が崩れていく。 日岡役を松坂、上林役を鈴木亮平が演じ、吉田鋼太郎、村上虹郎、西野七瀬、中村梅雀、滝藤賢一、中村獅童、斎藤工らが脇を固める。 前作に続き、白石和彌監督がメガホンを取った。 世界遺産がお好きで、気のいい力持ち的なイメージのある鈴木氏が演じる上林の突き抜けた極悪非道ぶりは期待以上に素晴らしく絶品でした。 1作目での大上(役所広司)とのバディを経て、マル暴刑事として覚醒した日岡(松坂桃李)のヒリヒリした感じも雰囲気たっぷりで、上林との血で血を洗う戦いで物語をグイグイ引っ張っていきます。 回想シーンにはあえて大上のシーンを入れなかったそうですが、それによって不在感が際立ちつつ日岡の無軌道感もでていて、物語としては連続しているものの本作だけで独立した作品になっている強さがあるように思いました。 日岡と新たにバディを組む老刑事役の中村梅雀、本作のキーマンのひとりを演じる村上虹郎、変則的なヒロインとも言える西野七瀬、組トップの妻役のかたせ梨乃ら新たなキャストも好演ばかり。 3作目もぜひ作ってほしいです。 白石和彌監督は振り切ることに決めていた。 昭和の終わりから平成の始めへと時代が動く。 手打ちによって二大組織の均衡が保たれている中、服役中の荒くれ者が出所してくる。 見送る看守に「世話になった」と一瞥すると、不気味な微笑みを残して迎えの車に乗り込む。 復讐の序章。 穏やかな空気が流れるピアノ教室に現れた男は、容赦なく女の両目に親指をぶち込む。 問答無用の粛正、ただならぬ空気の先に女の兄である看守の写真が浮かび上がる。 広島を支配した親分の血筋を継ぐ上林は、時代は変わっただとか、今はビジネスの時代だなどとほざく上層部が気に入らない。 復讐と復権を果たすために、誰も信じないことで自らを奮い立たせていく。 『虎狼の血』をLEVEL2に引き上げ、前作とは異なるテンションを付加するためには、凶暴で手のつけられない男が必要だった。 鬼神、上林を託されたのは鈴木亮平だ。 優等生的な役柄が多かった俳優が余計な負荷を振り払い、髪を短く刈り込み、まるで仁王のような佇まいで他人を見下ろす。 鍛えられた身体に刻まれた背中の刺青は入所によって途中で止まったまま。 その空白を埋めるかのように男は性急に動く。 鈴木は「最も凶暴な男」のひとりとして東映ヤクザ映画史に刻まれる上林を激烈に演じきる。 猟奇殺人事件が発端となり、捜査本部に招集された日岡 松坂桃李 と復讐鬼と化した上林が交錯していく。 前作に続いて登場する毒気の強いキャラクターたちも健在だ。 そしてもうひとつ。 この映画を観て俄然食欲がわいた。 村上虹郎が演じる幸太はことあるごとに姉の元を訪れ「腹が減った、何か食わせてくれ」と焼きそばを喰らう。 新たにコンビを組む瀬島 中村梅雀 は「相棒なんだからメシを食おう」と誘う。 渋々応じた日岡の前にはビールと家庭料理が並び、焼酎をしこたま飲んだ後には広島名物「たこ飯」が振る舞われる。 活力は喰らうことで生まれることを監督は知っている。 この作品は食欲をかき立てる力を持つ。 前作の3年後(=平成3年)を完全オリジナルストーリーで描いた本作。 「LEVEL2」を見ても、この「孤狼の血」シリーズは、役者から製作陣まで気合が入りまくっているのがよく伝わります。 特に本作では、息もつかせぬような演技の応酬が繰り広げられ役者陣の本作にかける意気込みの強さを感じ取れます。 タイトルが「LEVEL2」となったことに合わせてか、主演の松坂桃李が演じる日岡刑事は、前作から狂気のレベルが増しています。 今のところ、前作で日本アカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞を受賞した役所広司と松坂桃李のコンビが最強に良いので、本シリーズには更なる高みを期待します。 広島の架空都市を舞台に警察とやくざの攻防戦を過激に描いて評判を呼んだ、白石和彌監督による「孤狼の血」の続編。 原作の3部作にはないオリジナルストーリーで描かれており、前作で新人刑事として登場した松坂桃李演じる日岡秀一が主人公。 3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれて殺害された、伝説のマル
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